nokatachi

2021/02/09 08:00



『レポートのこと』

note3:「食の文化を語るver1」https://www.nokatachi.info/blog/2020/08/26/064023
note4:「食の文化を語るver2」https://www.nokatachi.info/blog/2020/08/26/064158
note5:「食の文化を語るver3」https://www.nokatachi.info/blog/2020/08/26/064246
note6:「食の文化を語るver4」https://www.nokatachi.info/blog/2020/08/26/064307
note7:「食の文化を語るver5」https://www.nokatachi.info/blog/2020/08/26/064350
note31:「アイヌの世界観と動物の世界」https://www.nokatachi.info/blog/2020/10/17/081005
note32:「ヘラジカの贈り物」https://www.nokatachi.info/blog/2020/10/17/081057
note34:「運動それとも市場」https://www.nokatachi.info/blog/2020/12/02/210044
note35:「フードシステム」https://www.nokatachi.info/blog/2020/12/02/210129
note37:「キットコザという場所の見つけ方の考察」https://www.nokatachi.info/blog/2020/12/02/210310
note番外編:「歴史の100のレシピ」https://www.nokatachi.info/blog/2021/01/01/035922
note62:「食の歴史-2(カナシューのシチュー)」https://www.nokatachi.info/blog/2021/01/01/042300
note63:「タイガーナッツ」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/08/231420
note64:「イチヂクの葉による魚の包み焼い」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/08/231553
note65:「ミメーシス(模倣)」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/08/231644
note67:「古代エジプトのパン&カナシューのシチュー 振り返り」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/08/231856
note68:「野菜づくり堆肥づくり」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/08/231937
note75:「タイガーナッツと魚の包み焼き 振り返り」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/071426
note76:「豚の腿肉の塩漬け」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/071459
note77:「山羊の炙り焼き」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/071803
note78:「家禽の為の別のソース」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/072103
note79:「ハチミツ入りのチーズケーキ」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/072345
note82:「ユカギール人の死生観」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/072803
note83:「ユカギール人の住まうことの視点」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/072908
note84:「焼畑農耕民の信仰」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/072940
note85:「やきもち焼きの土器づくり」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/073709
note86:「ナラ林と針葉樹林」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/073801
note88:「ホモ・サピエンスと環境サイクル」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/074058
note89:「日本列島内における古代の人の分布」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/074207
note91:「縄文の編布と土器」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/074458
note92:「アリストテレス」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/074537
note99:「火の<獲得>と技の<贈与>」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/075614
note100:「現代人類学(100やってみて)」https://www.nokatachi.info/blog/2021/02/09/075737

「採集」から。鶴女房(鶴の恩返し)の話がある。鶴を助けたら女の姿で現れ、自らの羽の反物を織り男は財を提供する。これは非-人間である鶴と人間である男が夫婦となることで対等であり、助けたことによる贈与にあたる話でもあると思う。しかし見てはいけないという禁忌を犯した為に離れるという結末を迎える。

ここから「採集」とは非-人間に対して問題を解くことからの贈与であり、そのモノとの対等性を維持する事を「素材を食材に変える方法」としなければいけないと考える。

「食卓」から。共食/共寝による交流性は「調理」された料理を媒体とし食物の主体との一体化を実現する。食べられたモノは、食べた者の細胞に入り込みやがて流転する。そこには食べた者が食べられたモノになるという現象が起こる。


「素材を食材に変える方法」から。通常は禁止されているが特別な機会に食べることを許されるものを地域環境や社会で発見し贈与されることは、(自己で入手し得ないものであり、対極にいる他者からの贈与も成り立たない)(「自己/自己ではないが自己に近いもの/他者に近いが他者ではないもの/他者」のグラデーションから)素材の可食性を拡張する手段の可能性があると考える。

「解体」から。主体となる山を生物界の五界に解体する。原初的な要素に原核細胞の酵母を媒介として腸と土、その「あいだ」を「保存」する。その差異に改めて山の深層を考える。

「調理」から。料理/消化という二つのプロセスが「対象的な位置にある」事が指摘される。消化とはいわば「生の状態から腐敗による解体に至る自然の過程を中断するという料理の機能」と秘すべき媒介機能を持っている。ここから「解体」とは、料理の道具である身体の機能である。そのモノとしての身体機能から見た食材の主体を考えなければならない。

「食べる」から。食べることは仏教の四諦へと続く。換言すれば「自分から出る行為」である。または集団連帯は食物規制により強化されることにもなる。この禁忌よる連帯強化を考えてみたい。