nokatachi

2021/08/26 08:02



畑は山形県北東部に位置する最上町にあります。ここはアスパラガスが特産の地です。

車で山形市からは3時間ほど北上し山間を抜けていくと、途中の山には山菜やキノコがあるので時期になると山に入ります。

多く採れると塩漬けにしますが、ほとんどは潰してバーニャオイルと合わせて調味料にして食べます。

地域柄としては山菜は天ぷらにする事が多いです。最上町だとトビタケぐらいしかキノコを食べるのは聞かないので、個人的な楽しみではあります。


山形県は以前、日本海側の秋田から山形、新潟の北部あたりや山間部にかけては、戦後間もない時期まで、カノと呼ばれる焼畑でソバやカブを作り、それを常食にしていた。

カブ漬けは冬越しの大切な食べ物とされていました。その傍らでは山の田圃を耕し、山菜・きのこ・木の実を採集し、冬の雪に埋もれた季節になると、猟銃をかかえて山に入り、山鳥や野兎を捕り、雪解けの季節には熊を狩ります。

(赤坂憲雄『婆のいざない』052頁)


一緒に農作業をしているお婆さんに笹に包んだクジラ餅(郷土料理)をもらいました。それがあまりに美味しく、それはお孫さんのために作ったモノでした。誰かが誰かのために作った料理は私と縁がないが、お婆さんから「余ったから」と受けて取ったそれは気持ちの良い贈り物でした。



山形県天童市の鹿踊りを見てきた。

柳田国男は、シシ踊りはアイヌの熊祭りのようではないかと述べている。そして、獅子頭の霊物視は狩猟時代の動物の祀り方に繋がっていくという見方を示している。少なくとも東北地方の「鹿踊」について、獅子舞が伝来する以前から鹿の頭を神に捧げる祭りごとにおいて発展したと捉えていた。

古来、人間の野獣に対する観念には重層性があったと考えられる。一つは、狩猟時代以来の毛皮や食肉提供に関わる野獣への感謝の念、聖獣感、又は殺生への供養観念である。もう一つは、農耕開始以降に作物を荒らす害獣への怖れと怒りであり、鹿や猪を駆逐または服従させたいとする観念である。引用文献 菊地和博『シシ踊り~鎮魂供養の民族~』(岩田書院 2012年)


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ノカタチ引用集 [2期]

#1#2  『消費は何を変えるのか 環境主義と政治主義を超えて』『食べる速さの生態学 猿たちの採食戦略』

https://www.nokatachi.info/blog/2022/09/24/142230

#3#4#5 『転んでもいい主義のあゆみ』『編集の提案』『量子力学で生命の謎を解く』

https://www.nokatachi.info/blog/2022/10/18/221122

#6#7#8   『B Corp ハンドブック』 『対称性人類学』 『無縁・公界・楽』

https://www.nokatachi.info/blog/2022/10/25/093308

#9#10#11  『人間は料理をする』 『わざ言語』 『NEXT GENERATION GOVERNMENT』

https://www.nokatachi.info/blog/2022/10/29/083120

#12#13#14  『視覚化する味覚』 『日本の土』 『東西/南北考』

https://www.nokatachi.info/blog/2022/11/03/204516