2022/02/21 15:56
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軒先に大根が干されている風景は中々目にする機会は少ない。
野菜を干して保管しておくという先人達の知恵は近代の冷蔵庫により置き換えられた。
しかしそれは必然にすら思う、穢れを嫌う民族としては排気ガスが漂う道路沿いに食べ物を干したいと覆わないのは当然だろう。
私が住んでいる所は、裏路地に面していて交通量はかなり少ない。そして軒先がある。
猫が彷徨いているので生肉を干した時は喰われた。その時は、もう山菜やキノコ、野菜しか干さないと決めた。
軒先は私ではない、他の生き物との共通保管庫なのだ。
今年の大根は二ヶ月近く干した。
茹でて灰汁を抜いて、家にあった黒文字の枝に刺した。
黒文字は抗菌効果があるため、接触部分が変色しないで済んだ。
冬の曇り空が続く中、どこかの雪を撫でてやってきた風はウチの大根を通って、誰かの大根へと繋がっていく。
出来上がった凍み大根は、戻して甘味噌漬けにした。
戻し汁は、バーニャカウダに合わせて、蕎麦出汁に使った。
材料
鶏肉
キャベツ
大根
ネギ
塩
地域の味を食べた気がした。