2022/07/08 18:10
メイン
・猪ロース肉/マスタード/クミン
・猪もも肉/豆/パクチー
・黄檗/松毬/片栗花 etc.
つまみ
・天姫豚の燻製/じゃがいも
・自家農園アスパラガス/卵
・うるか(鮎の内臓)/山形野菜
・舟形マッシュルーム/鮎のアンチョビ/塩漬けコゴミ/黒豆フムス
・山形野菜/山椒/ディル
・黒文字/カッテージチーズ/蜂蜜
・乾燥おかのり/発酵コショウ草/山葡萄 etc.
□食べるまで
美味しいを知りたい。
以前、食堂屋をしていて美味しいが分からなくなりました。
素材の味を引き出したり、お客さん受けを良くしたり、インスタ映えを狙ってみたり、散々試行錯誤をした末に挫折をしました。あれから2年間、それでも美味しいを探しました。友人に山を教えてもらったり、畑を教えてもらったり、祖母の友人やご近所さんからはお惣菜や、山や畑で採れた食材、お孫さんの為に作った笹に包んだクジラ餅をもらったり、それら全てが美味しかった。それは何かや誰かに対しての、ほんの些細なお裾分けの気持ちがのっかった食べ物でした。
□関係性を整える
食堂屋をしていたら、美味しかったと言ってもらえる時があります。そんな時は農家さんに感謝していました。
お客さんから私へ、そして農家さんへ。感謝が人を繋げてくれていました。
農家さんが作ってくれた美味しい野菜をきちんとお客さんに届けることが、当時は私の役割だと思ってきました。
料理や食材はモノなのに、どこかでヒトに感謝している。モノからヒトへの関連が明確ではあありませんでした。
nokatachiが好きな食材はそこで作られたわけではないモノで、そこに成ったモノです。
成ったは、言葉では表現しづらいですが、成ったモノです。
今回は、隣で一緒に料理をする人に食べてもらいたい料理となります。
(山や畑で採集/収穫するのと同じように、その人との関係性はバーニャカウダのやり取りで立ち上がります)
そうなると、料理を作るという行為もレシピありきではなく、もっと即興性に近いやり方になっていきます。
それは誰か(何か)が、誰か(何か)の為の料理のお裾分けの食事となります。
今のnokatachiの近くにある食材を用意します。あとはその時、そこにいる人たちと考えます。
□これから
今は農業をしながら、バーニャカウダを作り、時々料理をしています。
すでに書いた通り、nokatachiの食べるはお裾分けの中に美味しいがあります。人から人へ以上に、自然から人へ。もしかしたら人から自然へと何か返すまで美味しいの余韻は続くのかもしれません。
地域の美味しいをその自然環境の中だけで完結させるのではなく、その外側の人間関係をも含ませた美味しいへ変化させていきます。
なので、これからも近くの山に繋がりながら県外の同じようなことをしている人達と「食べる」を考えていきたいと思います。