2023/07/19 19:24
photo 森さん。アスパラガス収穫体験
夏の暑い日の夜、山で取れるキノコを囲みながら、21_21のお疲れ様会でアスパラガスの物語を書くことになった。
とは言ったものの、物語なんて書こうと思ったこともないので、どうやって書いていくかの検討から始める。
まずは、アスパラガスの観察から知った事実を連ねる。
最終的には「アスパラガスそのもの」が何かまで続けば嬉しい。それは私に出会うまでのアスパラガスである。
私に出会ったらアスパラガスだが、本来は、ではない何かがそこにはあるからだ。
アスパラガスに向けて照射される意識は、採集者/農家/陶芸家/料理人である。これは私のようなものだ。このカテゴリーの横断はなるべく辻褄を合わせることなく断片的に区切っていきたい。
まず、最初のテーマは「アスパラガスくん」になる。
ここでいうアスパラガスは、ある文化の中でカテゴリー化された意味を担わされたアスパラガス※1ではなく、その空間とその時にある特定のアスパラガス※2を指す。そして、そのモノについて知った事実と、それに対しての私のようなものの解説、感覚体験はなるべく区別してみる。 ※1はアスパラガスと表記 / ※2はモノと表記
例えば、アスパラガスを収穫している時に見逃すモノがある。
収穫時の私は、日差しよけに帽子を被り長袖に長ズボンを着て、収穫用の手押し車にカゴを乗せてゆっくり歩き中腰になりながら一本づつ土に近い箇所にハサミを入れる。このハサミは27㎝の棒がついていてJAの規定の長さに育ったアスパラガスを瞬時に見分ける役割をしてくれている。
ここでは農家の解説を書いている。
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