2024/01/16 08:16
南海 和雄『アマチュアリズム論』 (創文企画 2007年)アマチュアの対概念はプロである。それは相互に人間の一つの社会的属性であるが、しかし、アマチュアリズムの対概念はプロではない。アマチュアリズムとは観...
2023/11/18 23:15
宇野 重規 聞き手 若林 恵『実験の民主主義』 (中公新書 2023年)1950~1960年代の戦後日本では、「市民社会」論が独特な形で展開します。そこで「市民」とは、「経済活動を通じて自立した人々」という肯定的な...
2023/11/11 01:56
暉峻 衆三『日本の農業150年』 (有斐閣ブックス 2003年)(1850~1945)第一章「近代日本への出発」特有な封建制である徳川幕府体制は、その内部に商品・貨幣経済の浸透と展開を含むことによってその崩壊を内部的...
2023/10/31 13:04
岡本 裕一朗『ポスト・ヒューマニズム』 (NHK出版 2021年)19世紀も終わりに近づく頃、ニーチェはニヒリズムの到来を高らかに宣言している。「神が存在しない」ことによって、法律や道徳、さらには人生の意味さ...
2023/10/29 08:20
アンディ・クラーク著 池上 高志 訳『現れる存在』 (早川書房 2011年)組織、工場、オフィス、制度などといったものは、我々人間に独特な認知的成功のための大規模な足場である。だが、これらのより大きな全体...
2023/10/28 12:27
アンディ・クラーク著 池上 高志 訳『現れる存在』 (早川書房 2011年)脳と身体と世界の再統合問題と解決策が共進化しうる点だ。典型的な例は、違う動物種の間での追跡技能と逃走技能の共進化である。自然選択...
2023/10/22 10:17
松木 武彦『古墳とはなにか』 (角川ソフィア文庫 2023年)古墳文化の衰退と、世界の中の古墳文化有史以来世界各地の宗教的な構築物には、三つの基本形がある。第一は、三次元というよりも二次元の平面的なもので...
2023/10/21 07:37
※次の課題:私たちはどこで何を食べているか。美味しいご飯が食べたい。食材と食べる場所と、一緒に食べる人と緩やかに繋がりが見える食卓を囲みたいです。そのためには、祖母の代から続く畑は、気が楽になる場所...
2023/10/18 19:52
松木 武彦『古墳とはなにか』 (角川ソフィア文庫 2023年)前方後円墳の葬送は、石室の構築を挟み込む長丁場の儀式であり、さらにそれ以前の墳丘の構築や埴輪・葺石の設置なども含めると、年単位で進行したプログ...
2023/10/17 23:23
松木 武彦『古墳とはなにか』 (角川ソフィア文庫 2023年)現代の農村を見てもわかるように、農家だけの集落なら一定の規模を超えることはない。一定の規模を超えればもはや「町」であり、そこには必ず店舗や小工...
2023/10/14 07:42
デヴィット・グレーバー『価値論』 (以文社 2022年)カポヤにおける「美」の観念は、共同体全体を一つにする。偉大な儀礼の中に現れる調和に体現される。これらは、カポヤ社会における社会的価値を表している。...
2023/10/11 19:43
暉峻 衆三『日本の農業150年』 (有斐閣ブックス 2003年)他、山下一仁 経済産業研究所コラムアメリカにもEUにも農家の利益を代弁する政治団体はある。しかし、これらの団体とJA農協が決定的に違うのは、JA農協そ...
2023/10/03 17:52
渡部忠世 深澤小百合『もち』 (法政大学出版局 1998年)東南アジア一般における炊飯用具の変遷の可能性がある。粗雑な土器の段階では粳米を炊くより、持ち込めを蒸すことのほうが遥かに好都合であったのではな...
2023/10/01 14:37
中村 生雄『日本の神と王権』 (法藏館 1994年)もともと、人間の身体の外側にあって、ある時期そこからやってきて人間に活力を発揮させる〈たましい〉を彼は好んで「外来魂」と呼んだ。この外来魂は、外側から人...
2023/09/29 16:18
金井 典美『湿原祭祀』 (法政大学出版局 1977年)東北地方も北端に近い青森県の岩木山では、山頂近くの湿原を、御手洗池とか「種蒔苗代」と言う。旧暦八月一日、登拝者はこの湿原で散供を打つといい、米・銭を紙...